ふくしまで暮らす、ということ。
わたしが、ふくしまで暮らすということ。
わたしにとって、ふくしまで暮らすということ。
たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと。
たとえば、洗濯物を外に干せないということ。
たとえば、庭の畑で採れた野菜を捨てるということ。
たとえば、私が何も言わなくても線量計とマスクを身につけて外出する娘の姿に胸がチクっと痛むということ。
たとえば、この真っ白な雪に触れられないということ。
たとえば、「がんばろう福島」のスローガンに時々微かな苛立ちを感じるということ。
たとえば、いつのまにか呼吸が浅くなっているということ。
たとえば、福島に住んでることを誰かに話すとき、「でもうちはまだ線量が低いから…」ときかれてもいないのに説明してしまうこと。
たとえば、ふくしまには福島とFUKUSHIMAがある、と感じること。
たとえば、ふくしまに「とどまれ」と言われると「人の命をなんだと思ってるんだ!」と言いたくなり、「避難しろ」と言われると「そう簡単に言うな!こっちにも事情があるんだ!」と言いたくなってしまうこと。
たとえば、6歳の娘が将来結婚できるかが今から心配になってしまうこと。
たとえば、ふくしまに住んでいるという選択の責任を放棄したくなること。
たとえば、わたしたちの日常が誰かの犠牲と努力によって保たれている薄氷のような「安全」の上に成り立っているという当たり前の現実を、毎朝腹の底から理解するということ。
たとえば、明日にはこの家を遠く離れるかもしれない、と毎晩考えること。
たとえば、それでも明日もこの家で暮らせますように、と毎晩祈ること。
とにかく、娘の健康と幸せを祈ること。
あの黒煙が脳裏から離れないこと。
それでも、毎日をそれなりに楽しく暮らしていることを、誰かにわかってほしいということ。
毎日、怒ること。
毎日、祈ること。
ふくしまを代表するつもりも代弁するつもりもありません。これがわたしの、わたしだけのふくしまで暮らすということ。
今日が、ふくしまにとっての10ヶ月。
このノートは、原発事故から10ヶ月目にあたる1月12日に記したものです。当初は限定された関係性/サークル内のみで公開しましたが、予想しなかった「シェアしたい」というご要望を少なからずいただき、ノートという形にまとめ公開することにしました。
ノートという形で保存するのは、「今」しか持ち得ない私だけの気持ちを、タイムラインに流してしまうことに私自身が寂しさを感じたからでもあります。
公開にあたり、追記したいことがあります。
このノートが私の個人的な「気持ち」「感じていること」を記したものです。文中にもありますが、何かを代表する積もりも誰かの代弁をするつもりもありません。
私は福島県在住ですが、「比較的」放射線量の低い地域に住んでいます。私より危険な地域で暮らすことを選んでいらっしゃる方、余儀なくされている方は多数おられるでしょう。このノートを読んで、もしかしたら「『安全な』地域に住んでいるくせに」「過剰反応してるのではないか」という感想を持たれ、不愉快になる方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、そっとこのノートを削除してください。
いくら「安全」と言われても、私は怖い。私は怒っています。そして私は不安です。それはおそらく放射線量が高いから/低いからというだけの問題ではなく、「事実」として提示された情報が何度も覆されたことによる恐怖や怒りや不安です。その率直な気持ちは、誰が否定しても私の心の中に存在しているのです。そして、その感情を認めてこそ、いつかしっかり昇華できるものと信じています。
田崎名誉教授が汚染土壌を使って育てた稲=金沢市内 |
田崎名誉教授は6月下旬に福島を訪れた際、高い放射線量を記録した飯舘村長泥地区の 水田で土壌を採取。金沢市内の自宅で、この土壌に同市俵町で発芽させたコシヒカリの苗 を植えた。
今月中旬に稲を刈り取り、北陸環境科学研究所(福井市)で各部分のセシウム137を 分析し、1キロ当たりの線量を割り出した。その結果、籾米(もみごめ)からは、最も高 い2600ベクレルが検出された。わらは2200ベクレル、根は1500ベクレルで、 土壌の線量は5万ベクレルだった。
比較のため、俵町の水田に植えたコシヒカリも分析したところ、放射性物質はまったく 検出されなかった。
田崎名誉教授は「可食部の放射線量が最も高くなり、私自身も衝撃を受けた。土壌の除 染を急ぐ必要があるとあらためて感じる」と話した。27日には福島県南相馬市で農家に 能登の珪藻土(けいそうど)を使った除染方法などを指導する。
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みなさんへ
原子力発電の全面中止を訴えます
市民が求め創るマニフェストの会
みなさん、福島原発事故はまだ収束されず、危機状況は続いています。
すべての命を脅(おびや)かし、大地や海や空気を汚染しているこの非常事態を見て分かるように、これからの日本の進むべき道を考えると、脱原発以外に考えられません。
わたしたちは、ここに改めて原子力発電の全面中止(廃止)を訴えます。
菅直人首相は日本の将来を真剣に考え、脱原発宣言をし、エネルギー政策の変更を明らかにすべきです。
東京電力と政府は次に掲げる加害責任をまだ認めず、責任をとっていません。
1 福島第一原発事故をまだ収束させていません。
現在も日本国民・市民だけでなく世界に対して加害行為を続けており、いまだに危険な状態が続いています。
2 被爆地の妊婦・幼児の転居、児童疎開を行っていません。
(「年20ミリシーベルト」という基準の変更は、子どもの健康を守ることを放棄しています)
3 被爆者・被害者の生活補償と健康の保証はまだされていません。
4 東電及び政府はデータをすべて開示すべきです。
この事故は世界的なものです。事実を知らされなければすべての国民・市民は自らの判断で対応できません。
5「原発は安全である」と今でも国民を騙(だま)し続けています。
ひとたび事故がおこれば、今回のように重大な命の存続に関わる事態を引き起こしています。「想定外」という見解は東電の責任転嫁であり、言い訳に過ぎません。
地震国(津波・隆起・液状化・噴火等)日本で「原発は安全」という保障はできないのです。
6「原発が廃止されれば電力需要を賄(まかな)えない」と事実でないことを報道し、国民をだましてきました。
原発利権で一部の該当企業を肥やし、該当地域住民を黙らせ、電気代は高いままで脱エネルギー開発を怠ってきました。休止している水力・火力発電所(ガスコンバインド発電等)を稼働させれば現在の電力需要に十分応えられます。
バイオマス燃料による発電、太陽光、風力、地熱、海洋等の自然エネルギー開発を促進すべきです。そうすればエネルギーの不安はなくなります。
7「原発はクリーン」であると国民・市民を騙しています。
C02のよる地球温暖化説は、原発推進者の宣伝とも言われ、根拠が明らかにされていません。
ウラン原料採掘場所での放射能まき散らし、冷却操作で海水温度を上昇させている(地球温暖化)、原発の現場労働者の被曝実態、ウランを燃やす(核分裂)ことによる死の灰(使用済み燃料)は一基につき年間約1トン排出され処理しきれない状態です。(54基から排出、六ヶ所村再処理場は満杯)これらの危険性を公表していません。
8「原発は低コスト」であると事実でない宣伝をしています。
使用済み燃料の処理代(プルトニウム239の半減期は2万4千年)、発熱エネルギーの70%を捨去問題。地域補助金の支給(税金による)、災害補償費等を算出せず、公表していません。
今回のような事故を起こせば、その損害賠償は桁外れにふくれあがります。東電・政府の責任を明らかにせず、被害補償の為に電気代の値上げ、税金の使用は許されるものではありません。
9 脱原発産業によって経済が活性化するという面を公にしていません。
10 大手電力会社地域割り10社の発電・送電・配電がほぼ独占になっており改善されていません。他の国々は発電と送電が分離されています。
それゆえ高い電気代を押し付けられても、消費者は電力会社を選べない状況です。この独占は、経済の活性化を妨げています。
11「原発は核兵器の製造に繋(つな)がる」という危険性を覆い隠しています。
連絡先: 市民が求め創るマニフェストの会 shimi_manifesuto@yahoo.co.jp:
http://shinsetagaya.web.fc2.com/mani/:
石垣T/F048-686-7398池邊・大津久・林田・丸山・石橋・豊田・藤井・千一・今村・正清・丸山・原・影山
地球に原発要らない!私達の子供から未来を奪うな!政府は国内の原発を次の地震で放射能吹き出す前に止めて!
処理できない原発のゴミ・・死の灰を、子や孫のお荷物にしていいわけがありません。処理できるようになってから原発してください。
もんじゅの即停止を・・にっちもさっちもいかない維持管理費ばかりかかる、市民の税金をなんという無駄遣いをするのですか!?
speedyの開発だけでも130億以上かけてるはずだし、ERSSとで両方300億かかってる。官邸に何十枚もデータがいってるのに、何も発表されない。
放射能の拡散予測も放射能の放出源情報も黙ってままでは、常識はずれです。国民をバカにしています。
たくさんの借金、途方も無い原発の死の灰・・・こんなお荷物を背負わせて、ハタ迷惑なじじばばだと子孫に未来永劫恨まれますよ。
コントロールできなくなってそれらが全部地球に放出すると、地球汚染で日本は国際的テロ国家の烙印をおされます。
この上、のこる48基(今は稼働24基)の原発のどれかボン!となるだけで、もう日本はどこも住めなくなって放浪の民になってしまうかもしれない。
と、ここまでのリスクを頭にいれて、それこそ必死で取り組まなくちゃならない国際的大問題であり、子供達の未来におよぶ危機です。政治闘争してる時ではありません。大本営発表ばかりでは、それでは我が身に甘くなるだけです。その様子はまさに戦時中。耳にいたい事こそありがたいものです。そんなに東電の饗応がうれしいのですか?テレビも新聞もCMで身売りするんですね。
原発の危険性 http://youtu.be/3gFvgSFumog
http://www.ustream.tv/recorded/14114330
いやはや、ここまで日本堕落させたのは誰ですか!?
それは、あなたたち私利私欲にまみれた官僚と議員たちです。
反省して、これからは私心なく、国民のために身を粉にして働いてください。
★
いま絶不況の土建業界に、日当40万円の原発作業員の求人情報が出回っています。
事実上「命を売る」仕事ですから、誰も行かない、ということですが、色んな事情で切羽詰っている人は、内緒で応募するでしょう。
末端での日当ですから、発注元では倍くらい提示しているかもしれません。
福島原発の「未曾有の大事故」でうろたえまくっている東京電力も、「切羽詰って」いるので、どんな高額日当でも、現場で命を売ってくれる作業員をかき集めたいのでしょう。
★しかし、
「事故」とは言われていない過去の多くの「事象」において、現場の作業員は、恒常的に「命を売っている」のです。原発現場の下請け・孫請け・ひ孫請けの、健康保険もない日雇い労働者たちが被曝して「死ぬ」ことを前提にして、原子力発電は維持されています。アメリカから黒人労働者を連れてきたことさえあるそうです。オモテからは出入りさせずに、ウラの海から船で入所させた例もあるそうです。 他にも公言できない恐ろしい話はいっぱいある、と「原発銀座」と言われる福井県敦賀の事情通某氏は言っていました。
10年前に、癌による死の宣告を受けて自身の原発現場での恐ろしい体験、実情を告発した平井憲夫さんの長い「遺言」の内容を、否定できる人がいるのでしょうか。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page10
★ JREPP(自然エネルギー政策ポータルサイト)http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2011/index.html 【自然エネルギー白書2011】の内容の一部がここでPDFで読めます。1章と6章を、丁寧にお読みください。 自然エネルギーによる新産業創出での経済効果は、50兆円にもなるそうです。 参考サイト 関連記事JANJANBLOG: ●小出裕章さん(原子炉実験所)が原発に反対するわけ http:// www.you tube.co m/watch ?v=4gFx KiOGSDk 2011年 3月 23日小倉文三 ●続5・原発震災、コントロールできない原子力/4号機も深刻 以下、安住るり
「原発という怪獣」は、「生贄」を与え続けなければ、人間の制御を拒んで暴れ出すのです。
その事実を、「原子力で儲ける人々」は、隠し続けてきました。
また、
【「原子力による発電は現代生活に不可欠だ」という嘘】を、メディアを活用して流布し、多くの人々を騙し続けてきました。
いまだに、この【嘘】を信じている人は大勢います。
「識者」といわれる人たちのなかにも、「原子力発電をなくすことは出来ない」と言う人々が大勢います。
この方々は、「再生可能エネルギー」の技術の発展の現状を知らないのでしょう。
「原子力発電で儲ける人々」が、その独占的利益を守るために「再生可能エネルギーの発展」をいかに「邪魔」してきたか、知らないのでしょう。
多くの人々が、
「自然エネルギーによる発電量などタカが知れている」とか「不安定で使い物にならない」とかいうマイナス情報の大宣伝に惑わされています。
★最新の情報を、ここで見てください。
世界の流れはすでに、脱原発に向かっているのです。
先進国では日本だけが、この必然の流れに逆らっています。
「原子力で儲ける人々」が、政・官・財・報でスクラムを組んで国民を騙してきたからです。
恥ずかしいことです。
★
「分かりやすい時事問題解説者」としてテレビで大人気の池上彰さんが最近の番組で、原子力発電の「利点」を4つ挙げていました。
●安全
●安価
●再利用できる
●CO2を出さない
これらすべて、電力会社の宣伝文句そのままです。
番組で、何も知らない(フリをしている?)タレントたちは、素直に頷いていました。
池上さんは、この4つの「利点」についての異論・反論は紹介しませんでした。
私は「池上彰よ、お前もか」と落胆と憤りを禁じえませんでした。
彼は良い仕事を今までしてきたのに。
★
電力会社や行政が宣伝してきた「原子力発電の利点」は、すべてが【嘘】であることは、一般の人々にも明らかになりつつあります。
原子力発電は
●危険
●高価
●再利用という欺瞞は、問題を複雑にするだけ
●CO2を出さないのは「発電時のみ」であり、ウラン採掘から廃棄物の処理までのトータルサイクルでは、大量のCO2を出すー
これが事実です。
★
しかも、一瞬の「原爆」とは桁違いの大量のウランを、継続的に「燃やし」続ける原子力発電所からは、膨大な量の、極めて危険な「放射性廃棄物」が排出され続けます。
これの「処理方法」がありません。
【核のゴミ】は、溜まり続けているのですよ、信じられますか?
つまり、「原発の電気を使う」ということは
「便所のないマンションに住む」ということなのです。
あなたは、膨大な【核のゴミ】を、遺産として子孫に残すつもりですか?
★
そんなことをしないですむ、別の、現実的な選択肢が存在します。
●環境エネルギー政策研究所(ISEP)
http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2011/index.html
2011/04/05 プレスリリース 『3.11後のエネルギー戦略ペーパー』
No2 『3.11 後の原子力・エネルギー政策の方向性 ~二度と悲劇を繰り返さないための6戦略~』http://www.isep.or.jp/press_release.html(PDF)
★
10年後には無理なく日本の原発をすべて停めることが可能で、
2050年には、自然エネルギー100%の社会を実現する、具体的な道筋が分かります。
●飯田哲也(てつなり)さん:http://twitter.com/iidatetsunari
●平井憲夫さんの遺稿:
http://www.iamt.jp/HIRAI/pageall.html#page10
「原発がどんなものか知ってほしい(全)」
●ソフトバンク社長・孫正義氏、原発政策の決定に「国民投票」を提案
http://news.nicovideo.jp/watch/nw49532 ニコニコニュース
●原発ジプシー
2010年 12月 26日 川上武志
http://www.janjanblog.com/archives/27114
2011年 3月 16日東井怜 http://www.janjanblog.com/archives/33875
◆東京湾に浮かぶ「ブラックボックス原子炉」と闘う裁判にカンパを
2011年 3月 27日
◆まず浜岡原発を停めてこその「総理大臣」ではないか、菅直人よ!http://www.janjanblog.com/archives/34315
2011年 3月 20日
◆原爆製造を担保する原子炉「もんじゅ」はいま脳死状態http://www.janjanblog.com/archives/22863
2010年 11月 10日
◆安住るりのコラム◆【成長しない時代】を生き抜く知恵を必死で考えるしかない
2010年 8月 11日
◆「原発はCO2を出さない」というのは大ウソですhttp://www.janjanblog.com/archives/1249
2010年 5月 3日
◆安住るりの昭和史瑠璃色眼鏡「原発は 金のなる木か 絶滅する恐竜か」http://www.janjanblog.com/archives/747
2010年 5月 1日
◆JANJAN【コラム】安住るりの昭和史瑠璃色眼鏡 「民主党 原発マフィアに乗っ取られ?」 (2010年03月09日)http://www.janjannews.jp/archives/2836631.html
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4つの情報(東京からの脱出の是非、武田邦彦レポート、
20日の新聞トピックス等)
1 東京から避難する必要はあるのか
たんぽぽ舎には今電話、メール、FAXが殺到しています。
休暇をとったボランティアスタッフの何人もの助けで、やっとこれらへの対応をしています。その中で1番多い質問は、「東京から避難する必要はあるか」「東京から避難した方がよいかどうか」の質問です。
これへの、現時点での回答です(柳田)。
第1 避難を考える基準は、出た放射能の量と、風向きと距離です。
これまでは海に向けて風が吹いていることに助けられて、放射線量が低めに推移しているようにみえます。
(海の魚にとっては大迷惑。汚染する。濃縮する。将来それを食べる人間も汚染する。食物連鎖の頂点に立つ人間だから)
放射能がどれ位出ているかどうか――この基準について政府は正確な数値を公表すべきです。
(文部科学省の、全国各地の公表数字はネットで調べられる。)
第2は風向き。気象予報に注意を。朝と夕で風向きが変わることが多い。東京に向かって風が吹いて来る時は危険。
第3は距離。放射能は放射源から距離が離れれば離れるほど弱くなる。したがって、逃げる=距離を大きくするのが1番。
東京は福島第1原発から250キロ離れているので、風速6mならば、時速になおすと21km(6×60×60 )、従って250÷21=12時間(直線距離で来ると仮定して)。東京へ来るまでは「12時間以上」と考えられます。
雨には十分注意して下さい。雨で濡れてはいけない。
● 福島現地では30km圏外へすぐ避難させるべきだ。現在20−30kmは自宅退避の指示。これを改めて、この圏内の人も早くもっと遠くへ避難させるべきだ。
2 原子力委員会専門委員、放射線に関するマスコミ報道を批判
・ マスコミ、特にテレビでは「600マイクロシーベルトは、胃のレントゲンで浴びる放射線と同程度」等と放射線を怖がらないようにと盛んに報道している。
・ これに対し、原子力を推進してきた原子力委員会の専門委員を現在務めている中部大学教授武田邦彦氏は、ブログでこれを「政府・マスコミはごまかし。危ない!!」と警告している。
・ 武田氏は放射線の影響は一瞬で終わるレントゲンとは全く違うと言い切り、原発の二重の容器が破裂する最悪の事態を想定して被爆量
を計測する計算式を提示している。
・ 一定の放射線の中で人が42日間生活した場合の係数として2万5000 という係数を出した。例えば30km圏内で屋内退避命令が出ている福島県 浪江町。この浪江町で測定された放射線量160マイクロシーベルトと330
マクロシーベルトの平均値である245マクロシーベルトに係数を掛ける計算式にあてはめたところ、被曝量は約6000ミリシーベルトになる。
・ これは赤ちゃんが死亡し、大人が白血病になる数値である。原発の 容器が破裂しない場合でも約600ミリシーベルトになる。武田氏はこの放射線量が続いたら子供も親も白血病になるだろう。すぐに退避しなけ
ればならない。」と警告している。
(日刊ゲンダイ3月19日号の文の要約)
3 福島の牛乳、茨城のホウレンソウ、規制値超す放射性物質
政府は19日福島第1原子力発電所の事故後実施した食品のサンプル 調査で、福島県川俣町の酪農家が提出した牛乳と、茨城県内の6市町村のホウレンソウから、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素
などの放射性物質が検出されたと発表した。
今後原発事故の推移を見て調査を続け、一定区域内の産品の出荷制限などを検討するとしている。
4 防災対策は「10キロ以内」の国の指針は不十分3
今回の原発震災は、国の策定したEPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)8〜10km以内の設定が全くの机上の空論であったことを暴露した。今回、避難指示は半径20km。屋内待避は20〜30km。圏内の広野町職員は「近隣自治体と原子力災害対策計画を定めた避難経路の範囲は半径10km。10km以上は安全と思っていた。」
市の3分の2が30km圏内になった南相馬市職員も、「原発事故の待避計画は聞いたことがない」と。
こうした国の設定が、今回の事態による混乱に拍車をかけた。
池辺幸惠 平和のピアニスト 2010.12.13
■投票者の98%が基地は県外移設だとした
今回、沖縄県知事選挙が終わりました。新しい沖縄をつくろうと主張した伊波洋一候補が負けました。3万8千票を僅差とみるか、大差とみるか、わたしは、僅差だと思っています。過去の10万票以上の差のあった県知事選と比べてかなり肉薄しつつあったと思います。
そして、それは仲井眞氏に今回「基地の県外移設」と公約させ「沖縄県民の心は一つ」だと言わせたことは、選挙前のリップサービスだったとしても公約は公約です。この言質がとれたのはこちら側の勝利ともいえましょう。つまり、投票者の52%+46%=98%が基地の県外移設でまとまっていることを、この選挙で対外的に示せたのです。ですから仲井眞氏は公約どおりに県民とこころを一つにして普天間閉鎖、県外に、を守るべきなのです。
■今回、誰がなっても同じというあきらめが大勢をしめていた。
沖縄に着いて1週間の選挙の応援中、何回かうちなんちゅの集まりに参加してみて、選挙への熱意の少なさと伊波さんへの誤解とに驚かされました。「誰がなっても同じだよう」と。 この一年間沖縄は民主党政権に翻弄されつづけました。結局の4月末の鳩山元首相の裏切りにつづき、菅政権においては沖縄の基地問題が元の木阿弥になったので、もう誰がなっても同じだという思いが県民を支配しているようでした。
■ヤマトンチュも政府のアメリカ蒙昧の非に気づきつつある。
鳩山さんの迷走ぶりに、本土のものは、これまで差別され基地を押し付けられていた沖縄に注目し、アメリカの言うなりの日本政府の異常さに不審をいだく状況になってきましたが、それは日本側の意識の高揚になっても、沖縄ではそうではなかった。
今回の選挙には、本土のかなりの人々が伊波洋一さん応援の努力をしていましたが、それがほんとうに海をこえた沖縄県民一人一人への働きかけにつながっていたかというと、わたし自身もふくめてそうとも言えなかったように感じられました。
■これからは、一人一人が直接の沖縄支援のあり方を模索しよう
こんなにも重大な曲面の選挙だったのに、わたしは一体この一年間、この沖縄県知事選挙にむけて何をして来ただろうか。今年の正月、沖縄からはじまるピースウォークに参加した時、すでに11月の県知事選挙には伊波洋一さんが立つしかないと分かっていたのに、もっともっと何とかすべきだった、と終わった今、深い悔悟の念とともにこれからの沖縄との関わり方をあらためて自分自身に問いかけているところです。
■車座集会、モアイ、ゆんたくで「新しい沖縄」「新しい日本」をみなが理解しあおう
まっとうな選挙とは、草の根への説得の働きかけと、正しい情報が一人一人に浸透して理解につなかることに尽きるとわかりました。
今回、わたしたちの沖縄県民への働きかけはもちろんですが、伊波洋一さんとその周囲の方々は、この一年間県内各地において、「新しい沖縄」の具体的なあり方や、伊波洋一氏ご自身の宜野湾市での目を見張るさまざまな取り組みの成功談等を話してこられたでしょうか。どうも今回はそれが足りなかったのではないかしらと、わたしには大変残念に思われました。
もっと県民のみなさんが伊波洋一氏の政治的手腕と人となりを知ってさえいれば、経済的な不安が解消できれば、あの僅差はクリアできたかもしれないと思いました。
■選挙運動とは、日々の草の根の訴えの積み上げでしかない
選挙運動とは当事者はもちろんのこと、応援するものにとっても、一過性のものではなく、まして仲間内だけのものでもなく、一般市民に一人一人に対して日々働きかけてゆく草の根の訴えであり、「新しい沖縄」を理解をしてもらおうとするその積み上げなのだと今回よく分かりました。 ましてや選挙中の一週間だけでなにががでるでしょうか。むなしさに鞭打ちながらの一週間の選挙運動でした。わたしにとって沖縄も政治もまだまだ遠かったのだろうか。
■9.12の名護市の市議選挙
わたしは9.12の名護市の市議選挙では、東恩納たくまさんのウグイス嬢として街宣車から3日間、道行く人、信号待ちの車、住宅地に向って、組織も何もなく辺野古の海を守りたい一心で立候補した一匹狼の彼の思いを訴え、かつあらゆる資源の宝庫といえる沖縄のこれからのすばらしい可能性について訴えました。今回も毎日がウグイス嬢で声がガラガラになりました。前回次点で落ちた東恩納さんも今度は上位当選しました。
■名護の選挙の裏話
そして9月12日の名護市の市議選は、稲嶺市長応援の辺野古基地建設反対の与党議員が過半数をしめる快挙となりました。しかしわたしたちにとっては、1月の名護市市長選と、この2つの勝利で今回の県知事選に向けての大いなる読み違えがあったのではないかということが今回みえてきました。
というのは、このたび沖縄の元新聞記者の方から名護市の市長選、市議選の内幕について聞く機会があり、2回のこちら側の勝利には、基地賛成派だった人たちが水をあびせられるさまざまな状況が丁度重なっていたこと。つまり相手側陣営を、こちら側に向わせるベクトルが、たまたまいくつも重なって働いた故のラッキーな勝利だったのではということです。
◆◇たとえば、わたしがネットであちこちに紹介した、正月にかけてずっと沖縄タイムスに掲載された「続・アメとムチの構図」ですが、これは、赤裸々に辺野古のこれまでに投入された毎年100億円ずつの沖縄振興資金だけでなく、どんなにたくさんの交付金がどこに分配されていったのか、その裏の構図を順々にあかしました。
◆◇米軍基地についても、毎年2000億円以上(毎日5.5億円以上)の「思いやり予算」をはじめ、湯水のようにたれながしの税金、つかみどりの搾取をしながら利権に群がる人たちに札束でビンタをはる様子が具体的に暴露された快挙のシリーズでした。
◆◇さらに、これまで基地誘致を進めて来た人々にとっては、かの守屋元次官による暴露本がちょうどよいタイミングで出版されたので重ねて水を浴びせれたのです。かれらは、それを読んで、これまで関わって来た中央の政府・議員・官僚・ゼネコンなどの輩が沖縄をダシにして、それこそ存外法外にかすめとってきた実態をあらためて認識したのです。そのだまされた腹立たしさ悔しさがちょうど市長選、市議選にこれまでの反動として現れたともいえたようです。
◆◇それと前市長の息子さんが市議選に立ち稲嶺さん側についたことも、相手陣営だった人々をこちらにとりこむことにもなったようです。
■このようなたまたまいくつも重なったラッキーな事柄が助けとなった勝利であったことへの十分な分析と考察がなされていたなら、今回の知事選が三度目の正直どころか、五分五分ともいえない状況であったことがよく分かったことでしょう。
とくに基地がなくなることの経済・雇用問題・政府のいじめをふくめた総合的な問題は県民の暮らしに関わることでもあり、それらに対して十分に不安解消になるよう、さらに積極的具体的な問題解決の喧伝に取り組まねばならなかったことがはっきりみえたでしょう。
■今回わたしは、10月21日日曜日夕方からの名護市での結成集会の前座で、ピアノを弾くことから選挙戦に参加しました。平和の革命(革命のエチュード)をおこし、勝利の鐘(ラ・カンパネラ)を鳴らしましょうと華やかな景気付けに弾かせていただきました。その晩の名護市での熱気は凄かったです。はやくからおじいおばあたちが来て待ちかねておられ、500席の会場は立ち見でいっぱいになり汗だくになる熱気につつまれていました。稲嶺市長をはじめ議員さんたちの挨拶の後、ようやく伊波洋一さんが駆けつけた時は、ミラーボールが回る中を伊波洋一さんがみなさんの歓声で迎えられ、笑顔と握手ぜめで会場をめぐり、名護市での彼への期待は大変に大きいように感じられました。
■ただ、わたしが一週間の選挙運動への取り組みと終わって帰る途につくまでの、10日間、帰りの飛行機の中でもさまざまなたくさんの県民の方々と会って話してみましたが、いかに伊波洋一さんの正しい情報が伝わっていなかったかをつくづくと思い知らされました。つまり、こちら陣営の選挙運動は、いえば“平和イズム”の思いばかりが先行して、彼が立候補することへの理解も、理想だけで政治はできないというのがわたしの接触した一般市民の方々の彼への認識の大半でした。ああ、これではあぶない・・・。
■一般市民の持っているそれら経済不安の問題点
そこを「沖縄の未来を拓く市民ネット」の選対本部に言っても、経済問題を言うことは相手の術中に陥ると言われて確かな答えを貰えないままに、ここは争点を基地問題一本にしぼろうという方針は変わりませんでした。しかしわたしは、選挙民との直接の交流を通じて、経済へのいくつもの不安がまったく解消されていないことに気づいていました。これまでの交付金をあてにしている人たちにとっては死活問題ですから。
しかし、これまで基地の地代を貰ってきた人たちも子や孫にまで引き継がせるわけにはいかないと、あえて自分の利益を捨て伊波洋一さんの応援をする方もおられました。
■わたしは今回は選挙運動だけでなく、沖縄での6日間の選挙運動の間、知り合いに招かれたのと偶然遭遇したのとで、2度も“モアイ”に出ました。一回はきちんとピアノとスライドショーのサロンコンサートでした。いずれもピアノがらみで、後半はほぼ毎晩が午前様でピアノのある店でみなと弾き歌い話をしてきました。ピアノはいいですよ、まずみなさん心を開いてくださいますから、後の話がゆっくり入っていけます。
それで今回の選挙がいかに一般の県民の人たちにとって、伊波洋一さんの宜野湾市での政治的手腕(7年半の間に、宜野湾市の財政を70億円から88億円にしたこと、683件もの懸案事項をすべて解決してきたこと 毎年40~60 億円で総額344億7千万を費やし、市内の企業を活性化し見近な市民の幸せのためいろいろとかなえてきた驚くべき事ごと・・そして、彼の人となりの確かさも) の様々な事実や、彼の昔からの平和な沖縄への思いと立候補の意義が、一般の県民の方々にいかに伝わっていないかを思い知らされました。しかし、それらを説明したら、みなさん伊波洋一さん応援になってくださいました。
■わたしたちの政治が、ほんものの民主主義になるためには、まずは事実を正しく見、聞くことができる、情報が恣意や故意にねじ曲げられたものではないこと。その正しい条件がみたされはじめて、一人一人が自分で考えてゆけるのです。そして偏見なく見れるためにも、世間のメディアのマスゴミのバカ騒ぎにまきこまれないようにすることと、それと自分自身を知ることでしょう。自分が何かイズム的なものに囚われていると、その偏った方からの見方しかできなくなる。世間は広いです、人それぞれの思いも考えも違ってあたりまえです。
■民主的なまっとうな政治は草の根から
集まりで私心なく忌憚なく話せば、道理も心情も分かってもらえる。これからの政治はまっとうな政治、まっとうな人間的感性に沿うものになっていくべきだと思います。
私利私欲やお金でつる政治、力の政治、強者の論理の押しつけの偏った政治はもうやめにしましょう。それこそ子や孫に恥ずかしくない政治を、アメリカのいいなりにならない、他国を侵略しない、ほんとうに一人一人の市民のためになる政治をめざしてまいりましょう。未来の日本がまともに平和裡に栄えてゆけるよう、まっとうな政道をめざし断固として決断と勇気と知恵を持ちましょう。
わたしたち庶民の未来は、わたしたち自身の手で働きでつくっていきましょう。これは、ずっと政治活動を続けてこられた方々にとってはあたりまえのことでしょうが、わたしのようなノンポリだったものもそこに深く気づくべきなのです。
■弁証法的展開で大きく発展を
もひとつ言わせていただくなら、仲井眞新沖縄知事も県民一体を標榜したのですから、一体になるべく伊波洋一さんもだきこんで、日本政府とアメリカに対応すべきです。正-反-合の弁証法です。あらゆるものを超えて止揚するには、まずは敵だと見えた伊波さんや県内の中小零細産業も抱きこんで一体となってこそ、ほんとうに沖縄の自立のための施政を図れるすばらしいことです。
わたしが知事だったらそうしますね。伊波洋一さんや宮城弘岩さんたちをそれぞれの要職の担当になっていただき、日本政府やアメリカと対外的な対峙をすすめてゆく。
切り込み隊に若いがんばれる人たちを配置しておけば自分は高みの見物で、名誉はあなたのものですよと誰か仲井眞さんを説得してくださいませんかしら。^^
もし、そうなれば、それこそ、沖縄から日本もアメリカも変わり、世界の平和にたしかにつながる道ができるのです。仲井眞さん、どうぞ、私心を捨てて真剣に沖縄のために立ち上がってください。
■これからは市民が政治に参加を
とまあ、わたしが留守にしてる間に、尼崎市の市長にみどりのネットの稲村和美さんが当選なさっていて快挙です。これからは、市民の参加で市民の手で市民のための政治を作っていきましょう。と、そのように強く思いながら沖縄から帰ってきました。
最後に沖縄の選挙、なんでもありで(笑)とてもおもしろかったですよ。みなさんも一度手伝いにいらしてみてはいかがでしょう。^^
そして、今年こそです、仲井眞氏もこのままだといずれギブアップでしょうから、わたしたちは、伊波洋一さんの選挙戦を終わったと思わず、引き続きつづけていくべきかと思います。もし、日本中どこでも いえ沖縄でも 知事選から今後の取り組みの集まりでもあれば、平日の(水・木)以外だとなんとかします。飛んでいきます。今年こそが勝負です。 日本が強盗団のアメリカに組しないために、わたしたちは 一玩となって手をつないですすむべきだと思います。^^