<テント日誌 1/21(土)>
霙混じりの氷雨の中、デモの喚声が霞ヶ関に轟く
―― 経産省前テントひろば 133日目 ――
1月21日(土) 霙/雨
霙がひどい。ゴミは処理できず、奥の片隅にまとめる。これが済まないと、あれこれ難癖付けらる…なにせ経済産業省前からテント裏は明視できる。だが、今朝は無理だ。昨夜、 神保町ヴェジタリアンから、テントへワインなどカンパしていただいた。神保町で働いていたころ、先輩と通ったレストランだった。
ご主人は、「なにせ子供の体が心配だから、やってくださいよ!」と小生を激励してくれる。「土曜など、2階が空いていれば、音楽してもいいよ」とまでいってくれている。が、まだ実現していない。 さすがに今日はテント前の座り込みは無理である。テントひろばはひっそりしている。 昼過ぎ、トラメガを取りに、園さんが訪れる。
1時に新橋SL広場で街宣。2時から、デモ行進。小生も、首相官邸ド真ん前デモ、賛成なので、出かける。それで今日のテント日誌は個人的にこのデモの報告を。
駅前は隠れるように、警察・公安が控えている。霞が関と沖縄を結ぶデモは、治安上、特別な格をもつのだろうか?なにせ、デモの行き先、辻辻に10人ほどの制服警官が待ち伏せしている。デモから抜け出て帰ろうとする人がいても、すぐ7〜8人で取り囲んで歩道に入れさせない。
いったん、ねじまげられたデモコースの最終地点集会後、有志で、そぞろ、首相官邸に向かい、代表団、首相あての抗議・要請文を、受付守衛に渡す。溜池から折り返す際、反対側の歩道をこちらと平行に行進する警察部隊。さっきまでのデモ行進に、デモ隊の倍以上警察・公安がとりまいてる。この過剰警備こそ、沖縄の、東京の主権者への恐怖感の攻撃的な反転だった。
ワシントン訪問チームは、いま、空の上を飛んでいる。氷雨の中、傘もささぬ勇士たち。通過点の経産省前テントでは、テントの中の人が、熱烈声援してくれた。デモ隊規制の丸の内警察が、テントを覗き、なんだかんだと苦情を漏らしていったそうだ。給金もらって恫喝するのなら、暴力団と変らない。テントの存在意義を、経産省も暗黙に認めているものでなければ、130日を超えて建っていられるわけがない。警察の口のきき方が、暴力団に酷似しているとの嘆きも聞いた。
人倫のないところに、平和はないだろう。倫理観の鋭い人々が、抗議している。警察は、法による権威の人倫的発動を心がけるのでない限り、電脳羊の番犬とみなされてもしかたがない。捜査すべきは、東電本社と安全保安院であり、警護すべきは、私心をすてて、公 共の福利実現のため、人道的であろうと抗議に立ちあがっている市民であることを、警察・公安は、真摯に反省してほしい。(Q記)