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続 「アメとムチ」の構図-1
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    首相鳩山由紀夫が設定した米軍普天間飛行場移設問題の「5月末決着」まで残り10日に迫った5月21日午後。再び移設先となる可能性が濃厚となっていた名護市辺野古区で住民の代表十数人が梅雨空の下、辺野古交流プラザに集まった。

     「行政委員会」と称されるこの組織は、区の最高意思決定機関に位置付けられている。会合の焦点は、条件付きで移設を容認する決議案の取り扱いだった。

     「辺野古回帰」に傾く政府に対する県民世論の反発が、臨界点に達しようとしていた時期。政府の方針決定を待たずに地元区が「移設容認」へとかじを切ることには、委員の間にも「なぜ今?」とためらうムードが支配的だった。が、会議の結末は予期せぬものとなる。

     「決議した。全会一致だ」

     会合が始まって3時間後。会議室から出てきた区長大城康昌は、取り囲んだマスコミ関係者に、腹をくくったように宣言した。

     非公開の会合で何が起きたのか―。出席者の証言をたどると、議論の行方を決定付けたのは、特定の有力メンバーの発言だったことが浮かび上がる。

     
    会議では、予想通り容認決議への反対意見が相次いだ。「決議見送り」に落ち着くかと見られた矢先、行政委員会の中で基地問題を扱う「代替施設等特別委員会」の委員長で名護漁協組合長も務める古波蔵廣が声を張り上げた。

     「何を言っているのか。辺野古以外は米国が絶対に認めない。政府が頭越しに実行する前に条件闘争しないと駄目だ」

     この一喝で、慎重派の声は封じ込められたという。

     辺野古区の容認決議は、キャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てるV字案の環境影響評価(アセスメント)の範囲内で政府が決定した場合、「最大限の生活補償」などの条件を付した上で容認する―との内容。大城康昌は「政府が条件をのまなければ決議をはねのける可能性もある」とくぎを刺し、積極的な誘致ではないと強調した。

     だが、移設反対を掲げて当選した市長稲嶺進はもちろん、V字案で政府と交渉を進めていた知事仲井真弘多も県内移設に難色を示している現状で、地元区が突出した印象は否めない。県内移設反対一色の世論に水を差したかたちの地元区の決議は波紋を広げ、区事務所は「沖縄をカネで売るのか」と脅迫まがいの電話に悩まされた。

     それでも古波蔵廣は気丈に、条件付き容認決議の意義をこう強調する。

     「政府に対する先制パンチ。向こうが条件をのむなら窓口は開けておく。そうでないなら反対もありうるという意思表示だ」

     議事進行の内実については「強引なやり方はしたくないからこそ、何時間もかけていろんな意見を出し合った。区長もぜひ決議しておきたいということだったし、私も国と交渉する上で必要だと思ったから、慎重な行政委員長には『ちょっと我慢せい』となった。激論だった」と振り返る。

     が、決議に臨席した委員の間には今も不満がくすぶっている。

     「外向けには『全会一致』とされたが、実際には挙手などによる採決はなかった」「決議案が議題に上がっていることすら当日まで知らされず、区民の意向を確かめる余裕もなかった」

     ある委員は古波蔵について「同じ行政委員の中でも別格。区の方針は事実上、一握りの有力者が決めている」と漏らす。

     1941年生まれの古波蔵は元市職員で、比嘉鉄也、岸本建男の両市長時代には市消防長を7年間務めた。2002年の定年退職から3年後、名護漁協から請われて組合長に就任した。行政とのパイプ役を期待されたのに加え、普天間移設をにらんで辺野古出身者である点が考慮されたとみられる。

     同漁協では移設計画が浮上する以前から、市議など漁業者ではない有力者が「雇われ組合長」に就任するのが慣例になっているが、セリの喧噪(けんそう)にも気後れせずに毎朝市場に立つ古波蔵の姿態からは、生粋の漁業関係者といっても通用する骨太な風格が漂う。(敬称略)

       ◇     ◇

     政府は沖縄の民意を踏みにじるかたちで米軍普天間飛行場の移設先を「辺野古」に戻した。名護市では日米政府の自治への介入と地元分断の悪夢が繰り返されようとしている。一方で、県民意識の地殻変動は従来の「アメとムチ」政策に変革を促す可能性もある。補償型政治の最前線をリポートする。
    posted by: peaceyukichan | 平和 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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